視えないことを信じ、受け入れているのは自分自身です

「先祖からの不足ごとがある」

「先祖供養が足りない」

「拝み不足」

これまでに嫌というほど聞いてきました。

 

 

 

原因が分からない事に悩まされると、あの世に原因があるのではと考えます。

相談に行くとほとんどの人が、ご先祖様が原因だと伝えられます。

ご先祖様が原因なので拝みや供養をして、悩みを解決します。

 

 

 

ご先祖様の不足ごととは?

生きている時にやり残した事でしょうか。

 

 

やり遂げた事よりやり遂げられなかった事の方が多く、後悔しながら生きているのが人生です。

この世でやり残した事が不足ごとなら、ご先祖様の数だけ不足があるという事。

ご先祖様の不足ごとを、子孫が抱えられるはずがありません。

 

 

 

 

先祖供養が足りない、拝みが足りないとは?

御墓参りをしていないという事でしょうか。

お仏壇に手を合わせていないという事でしょうか。

 

 

 

沖縄では「トートーメーにウートートーして」と声かけをすると、幼い子供でもお仏壇に向かい両手を合わせ祈ります。

 

 

トートーメーとは「尊御前」と書き、ご先祖様を意味しています。

ご先祖様は尊いお方という事です。

ウートートーは「御尊い」と書き、最高の尊敬の念を表しています。

 

 

 

尊いお方であるご先祖様に、最高の尊敬の念で手を合わせる。

それが「トートーメーにウートートー」です。

私たちは幼い頃から「トートーメーにウートートー」しています。

それはウチナーンチュだけではないと思います。

 

 

先祖供養とは、生前の姿を思い浮かべ思い出話をするなど、故人を偲ぶ事です。

 

 

 

先祖供養が足りない拝みが足りないなど、あの世のことはこの世にいる限り誰にも分かりません。

ただひとつ分かっている事は、

ご先祖様の不足が原因だと信じたのは自分自身。

ご先祖様に原因があると自身で認めたのです。

 

 

 

自分を苦しめている原因はご先祖様にあると供養や拝みに奔走している子孫を、ご先祖様はあの世からどんな気持ちで見守っているのでしょうか。

考えただけで悲しい気持ちになります。

 

 

 

 

苦しい時こそ、誰かを頼りたくなります。

それでも自分を信じると、必ずベストな答えが見つかります。