旧暦5月15日「五月ウマチー(グングァチウマチー)」
稲の初穂を神様に報告する行事です。
ノロが祭祀を務めます。
昨日の旧暦14日にはノロ殿内の神棚より
五穀豊穣、無病息災を祈願しました(タティウガン)
旧暦15日は立てた願いを解く
「フトゥチウガン」です。
今帰仁城内にある「フイドゥンチ」にて立てた願いを解く祈りを
区長さんや書記さんと共にノロが祭祀を務めました。
今帰仁城の空は澄み渡っていてとても綺麗でした。
その後、琉球開闢七御嶽のひとつ
「クバの御嶽」にご挨拶と
五月ウマチーのフトゥチウガンをします。
クバの御嶽の祭祀を終えると、今帰仁城内にある
「サンカケーの拝所」にて
五月ウマチーが無事執り行われた報告をします。
サンカケーはクバの御嶽に向かって香炉があります。
クバの御嶽では
ノロが集落の代表として祭祀を執り行い
集落の方々はサンカケーからクバの御嶽に向かって
祈りを通します。
祈りを通す場所をウタンカーと言い
御嶽に足を運べない人がサンカケーから祈りを通すのです。
村の人々はノロが祭祀を終えて戻ってくるのを待ち
サンカケーより五月ウマチーの祈りを捧げます。
祈願した花米を分けてもらい
家で待つ家族に健康祈願として頭に乗せます。
ウマチーに参加した方々に祈願したおまんじゅうを分けていました。
集落の人々が大切にしている行事のひとつで
その日は公民館より五月ウマチーがある事を放送しているそうです。
沢山の方々がサンカケーに集まっていました。
琉球から続く祈りを集落の人々は今でも大切にしているのです。
ご高齢の方々が今帰仁城まで足を運び、祈る後ろ姿に感動しました。
神々様への感謝の気持ちをいつまでも大切にしているので
祈りが途絶える事がないのですね。