沖縄最大の美術・工芸公募展「沖展」が3年ぶりに開催されました。
絵画・版画・彫刻・写真など。12部門の入賞作品が展示されています。
久しぶりに沖展を見に行きました。
絵画のブースから始まるのですが、入った瞬間から絵画の迫力に圧倒されました。
どの作品も素人が描いたとは思えない表現豊かな作品ばかりで、作者の思いが絵画を通して伝わってきました。
グラフィックや絵画、写真の部門で祈りをテーマにした作品が数多くありました。
同じ祈りがテーマの作品でも、作者によって祈りの表現が違うのですね。
それぞれの心で感じた祈りが、作品を通して伝わってきました。
沖縄のアーティスト・アルベルト城間さんの作品。
「争いは簡単にはなくならないが」沖縄の武将に託した平和への願い。
カラフルな石垣の前でギターを持つ武将。とてもインパクトのある作品でした。
久米島のノロ君南風(チンペー)が執り行う祭祀。
久高島のイザイホー。
個人で祈りを捧げている写真。
写真を見ていた方々から「ノロの祈りだね」と話しているのが聞こえてきて。
作品を通して琉球の祈りを知ってもらえた事、嬉しかったです。
作者それぞれの表現で沖縄の文化や祈りを伝え、平和を願う。
作品を通して沖縄の文化を知り、共に祈り、共に平和を願う。
先人達が残してくれた文化や風習を、自分の出来ることで次の世代に繋いでいく。
形は違えど思いはひとつだと感じた展示会でした。