遠くから拝む「遥拝」

旧暦1月4日は天に帰った火の神様をお迎えする御願の日でした。

 

天の神様に一年の報告を終えた火の神様がヒヌカンに戻ってきます。

綺麗に掃除したヒヌカンに火の神様をお迎えします。

 

 

 

ヒヌカンは沖縄独自の信仰で火の神様を台所に祀り、一家の主婦が祭祀を執り行っています。

火の神様は天の神仏様への連絡係と考えられていて、ヒヌカンは神仏様への「ウトゥーシドクル(お通し処)」となっています。

ヒヌカンから何処にでも祈りを通すことが出来ます。

 

 

 

ヒヌカンは台所に祀られているので、いつでも手を合わせる事が出来ます。

心配事があったらウートートー。

喜び事があったらウートートー。

ヒヌカンは1番身近にある祈りの場であり、心の拠り所です。

 

 

 

 

 

琉球神道の根本概念は「遥拝」にあると言われています。

遥拝とは「遠くへだった所から拝むこと」です。

 

御嶽への遥拝所が今でも各地に残っています。

斎場御嶽には久高島への遥拝所があり、今帰仁城址にはクバの御嶽へのウトゥーシドクルがあります。

 

 

 

 

遠く離れたところから拝む遥拝。

「遠く」とは特定の場所ではなく「今いる場所」

祈りはどこからでも届くと神仏様は教えているのです。

 

 

 

 

御嶽や拝所で御神氣に触れることで、心身ともに癒されます。

神仏様に手を合わせることで、安堵が得られます。

 

祈りを通して与えられているのは私達です。