桜の木に可愛いサクランボが実っています。
沖縄のサクランボは酸っぱくて美味しいとは言えません。
食べると言うより見て楽しむ感じです。
今日は旧暦2月15日。二月ウマチーでした。
ウマチーとは健康祈願や一族の繁栄を祈願する日ですが、琉球國時代は一年で最も大きな農耕儀礼となっていました。
ウマチーは旧暦2月、3月、5月、6月の4回あり、それぞれに意味合いが違っています。
2月は麦の豊穣祈願、3月は麦の収穫祭。
5月稲の豊穣祈願、6月は稲の収穫祭。
ウマチーは農耕を主としていた琉球國時代に盛んだった御願行事で、ノロを中心に執り行われていました。
ノロが馬に乗って拝所から拝所へと練り歩き、村の人々がノロに続いて練り歩くのが昔ながらの光景でした。
豊穣を願い、収穫に感謝する。
先人達は自然の恩恵へ感謝を忘れることはありませんでした。
見えないものによって生かされている事を知っていたから、感謝を忘れることはなかったのです。
人は生きていく上で感謝を忘れてはいけない。
時代が変わっても先人達の想いは変わることなく、祈りによって受け継がれています。
「必要なものは無くならない」
この世から祈りがなくならないのは、天によって生かされていることを知っているから。
そして祈りには力があるからです。
いつの時代でも人々は祈りの力を信じてきたから、祈りは永遠なのです。