昨日は旧暦8月10日「大拝み(ウフウガミ)」
大きいお拝みと書いて「ウフウガミ」
その名の通り今帰仁城での1番大きな祭祀です。
琉球の拝みは旧暦の1日、15日に執り行われますが大拝みは旧暦の10日です。
1年に一度の全ての祈願をする日なので、1日、15日ではなかったと言われていますが、詳しい事が記録に残っていない為、残念ながら詳細は分かりません。
五穀豊穣、無病息災、航海安全、子孫繁栄など、全ての祈願をします。
王様をはじめ全ての民の為の祈願の日だったので、大きな拝みと言われていました。
祖母がノロを務めていた頃は県内中から多くの人が大拝みに参加していたそうです。
昨日は朝から小雨。
祭祀は今帰仁城内にある神アサギで執り行うため、雨の場合はノロ殿内から祈りを通します。
今まで大拝みの際、雨が降った事はほとんどありません。
昨日は雨でしたが祭祀の1時間だけ雨は上がり、無事今帰仁城の神アサギで祭祀を執り行う事が出来ました。
祭祀を終えると同時に土砂降りの雨。
階段は滝のように流れる雨で足元も見えない中でしたが、無事降りる事が出来ました。
母は足に痛みがある為、数日前から城跡の階段を登れるかどうか心配していました。私達も心配でしたが。
当日、みんなの心配をよそに母はスイスイと階段を登って行きました。
「登れないかと心配だったけど楽に登れたさ〜」と本人も驚いていました。
琉球から欠かす事なく執り行われてきた祈り。
祭祀の間、雨が止んでくれたこと。
母自身が驚くほど楽に階段を登ることが出来こと。
その全てが祈りなのだと感じています。