昨日は旧暦1月15日、ウートートの日でした。
空には大きなまん丸いお月様が浮かび上がり、とても幻想的な夜空でした。
先日、琉願の木を訪れたお客様が「ノロって何?」とお友達に尋ねていました。
お友達は「ユタと同じようなもの」だと答えていました。
まだまだノロは知られていない様です。
ユタは全国区になる程、存在は知れ渡っています。
沖縄といえばユタなので、ノロもユタと同じ存在だと思っているのですね。
実際にノロ殿内に判断(霊能者に相談すること)して欲しいと訪ねて来た人は、ひとりではありません。
国や村の公的祭祀を司るノロ。
民間の人々の霊的問題のアドバイスをしていたユタ。
ノロとユタのお役目は全然違います。
古琉球時代はユタだけでなく、全ての女性に霊力が宿っていると信じられていました。
妹が兄を霊的に守護すると考えられ、妹の霊力を信仰する「をなり神信仰」がありました。
姉妹の霊力を信仰する「をなり神信仰」からみても、琉球では全ての女性に霊力が宿っていたのです。
今でも沖縄には多くのユタが存在しているのも、わかる気がします。
ノロも霊力が宿っていたと伝えられていることから、ノロとユタは混同されているのだと思います。
琉球國になくてはならない存在であったノロ。
間違った歴史にならない様もっともっと学びを深め、伝え続けていきたいと思います。
ノロのことを知れば知るほど、琉球國にはなくてはならない存在だったのだと分かります。