もうひとりの自分

庭先の桜の木に季節外れの桜の花が咲いていました。

毎年、秋にも花を咲かせている気がします。

 

 

 

 

友人の勧めで読み始めたのが住職である枡野俊明さんの本。

禅を通して人生の大切なことを教えています。

枡野さんの著書である「心配事の9割は起こらない」

タイトルを見ただけで、安心が得られるから不思議です。

 

 

 

禅とは仏教用語として「心が動揺することのなくなった状態」を意味し、禅の世界観を言葉として表したのが禅語です。

手を取り合って共に歩んでいくという意味の「把手共行(はしゅきょうこう)」という禅語があります。

 

 

 

手を取り合って一緒に歩んでいく。

同じ志を持って同じ思いを抱いて歩む。

愛する人や家族など誰かと一緒に歩いていくと心強い。

など人によっていろんな解釈がありましたが、枡野さんは

 

「禅では「本来の自己」自分の中にいるもうひとりの自分が最も頼りに出来る存在。もうひとりの自分は欲や計らいや執着などから解放された純粋で正直な存在として最善のパートナー」だと話していました。

 

 

 

自分の事を一番知っているのは自分自身。

必要な答えを知っているのも自分自身。

自分の事を純粋な気持ちで考えられるのも自分しかいない。

枡野さんの話す「自分の中にいるもうひとりの自分が最も頼りに出来る存在である」ということに納得でした。

 

 

 

「答えは外ではなく内にある」と言いますが、それももうひとりの自分の事を表していますね。

誰でも心の内に答えがあり、その答えが自分にとってベストな答えだという事を知っています。

ただ、自分の答えに自信が持てず外に答えを求める人もいますが、同じ答えを出してくれる人を求めているのであって答えを探しているのではありません。

結局、外に答えを探すこと自体、意味がないのですね。

もうひとりの自分と共に出した答えが、ベストな答えだという事です。

 

 

 

 

もうひとりの自分が最も頼りになる最善のパートナーである事に気づき、内なる自分と共に手を取り合って歩んでいくと、穏やかで迷いのない地に足のついた人生が待っています。

 

もうひとりの自分の存在を認めること。

もうひとりの自分を信じることが一番です。