明日は旧暦1月1日、旧正月。
今日は旧暦の大晦日「トゥシヌユール(年の夜)」です。
トゥシヌユールはソーキ汁をお仏壇にお供えし、無事にトゥシヌユールを迎えられた事を報告し感謝の祈りを捧げます。
明日の旧正月は旧今帰仁ノロ殿内に新年のご挨拶に伺います。
今年は代表でご挨拶する予定です。
毎年ご挨拶のあと親族一同でご馳走を食べながら新年を祝うのですが、今年は取り止める事にしました。
旧正月の後には「ヒヌカンウンケー」が控えています。
旧暦12月24日に願いを解く「フトゥチウガン」で天に報告の為に帰った火の神様を、旧暦1月4日にお迎えする御願行事です。
お迎えする日は地域によって違うようで、旧正月に火の神様をお迎えする地域もあります。
火の神様をお迎えする前にヒヌカンの香炉を掃除します。
綺麗になったヒヌカンに火の神様をお迎えします。
フトゥチウガン同様大事な拝み行事のひとつとして、各家庭で執り行われています。
「旧正月の挨拶は玄関先で」と旧正月の自粛を県知事がお願いしています。
大綱引きや獅子舞と旧正月の伝統行事を中止とした地域もある様です。
「400年以上続く伝統。毎年しっかり守ってきたから、今年一年休んでも伝統が崩れる心配は何もない」と、中止を決めた地域の代表が力強いメッセージを発信していました。
新正月同様、寂しい旧正月となりますが今は我慢の時です。
伝統行事や御願行事が取り止めになったとしても、人々の思いは変わりません。
その思いは神仏様、ご先祖様に届きます。
1日も早く平穏無事に過ごせる日々が戻りますように。
幸多き年となりますように。