旧暦8月10日
今帰仁城趾で行われる祭祀「大拝み」でした。
大きな拝みと書いて「ウフウガミ」と言います。
その名の通り今帰仁城趾で行われる拝みの中で1番大きな祭祀です。
五穀豊穣、無病息災、航海安全、子孫繁栄など全ての祈願をします。
琉球國時代、王様をはじめ全ての民の為の祈願の日であった事から、大きな拝みと言われていました。
祖母がノロを務めていた頃は県内中から多くの方々が、拝みに参加していたそうです。
拝みの順番待ちで列が出来ていたと聞きました。
去年の大拝みの日は祭祀が執り行われている間雨は上がっていましたが、祭祀を終えた途端土砂降りの雨。階段は滝の様に雨が流れていました。
雨が流れる階段を母親を支えながら一段一段ゆっくりと降りたのを思い出します。
天気に恵まれた今日、大拝みは執り行われました。
普段は立ち入り禁止の神聖な場所で祭祀は行われます。
勾玉、かんざしが今帰仁城趾に上がります。
全ての人々のために今帰仁城趾より祈りを捧げました。
琉球から途絶える事なく続く祈り。
祈りが永遠なのは人々にとって必要なものだから。
必要なものは無くならないのです。