全ては流れのままに

海外のテレビ局より取材の依頼がありました。

通訳の方より連絡があったのですが、まさかの海外からの依頼にビックリ。

何故に海外のテレビ局がノロを取材?珍しい事もあるなと思いました。

 

 

世界各地の神話や祈りの儀式を紹介しながら旅をする旅番組だそうで、5カ国の中の1カ国が日本で沖縄との事でした。

昔から受け継がれ現在でも執り行われている琉球の祈りを取り上げたいとの事でした。

 

 

琉球の祈りの祭祀を務めているのがノロだという事は知っていて、現在でもノロが存在しているのかを調べ今帰仁に辿り着いた様です。

辿り着いたキッカケがノロとして母を取り上げた新聞だったと聞き「またあの新聞がキッカケ?」とビックリでした。

 

 

以前、TBSの世界遺産に取り上げて頂いた時もキッカケは新聞でした。

新聞を見てノロの存在を知り本当にいるのか確かめる為にプロデューサーが今帰仁まで訪ねて来たのがキッカケでした。

今回も新聞をキッカケに連絡が来ました。

 

 

 

母を取り上げてもらった新聞記事と同様に、数十年前に祖母がノロとして新聞に取り上げられています。

神棚の前で正座している祖母。その数十年後に神棚の前で正座している母。

祖母から母へとノロが継承され、ノロとして琉球の祈りを守っていくという想いが写真を通して伝わってきます。

 

 

 

その新聞をキッカケに世界遺産の番組では、日本全国に琉球の祈りを伝える事が出来ました。

今度はその新聞をキッカケに、世界に琉球の祈りを知ってもらえるチャンスが出来ました。

 

 

この流れは偶然ではなく、必然なんだと感じています。

祖母の新聞から50年の時を経て母が同様にノロとして新聞に取り上げられ。

その新聞をキッカケに琉球の祈りが日本各地に、そして世界に発信される。

神々様やノロさんの想いで動き出しているのだと感じています。

 

 

神々様の想いとは。

生きる事が精一杯だった時代は、生かされている事を知っていました。

生かされている事に感謝を忘れませんでした。

人々が力を合わせ生きてきた時代を、もう一度思い出して欲しいのではと思っています。

 

 

人間の価値で争っている今

お互いを認める事が出来ない人々。

時代の変化とともに失われてしまった心を、原点に戻ってもう一度見つめ直して欲しい。

そう願っているのではないのでしょうか。

 

 

新聞記事が引き寄せたご縁です。

神々様の想いが皆様に届きますように