中秋の名月

旧暦8月15日「中秋の名月」でした。

 

旧暦の8月15日は今帰仁城跡にあるノロ殿内のヒヌカンで豊作、無病息災を祈願します。

お供え物は「ふちゃぎ」という小豆のまぶされたお餅です。ヒヌカンとお仏壇、神棚にお供えした後に食べる縁起物です。

赤は伝統的に魔除けの色とされ、蒸しあげられた小豆が赤いことから魔除け効果があると言われています。

小豆を潰さずにまぶす事で当年の厄除けを祈願します。

 

 

沖縄ではフチャギをお供えしますが、お月見といえば月見団子ですよね。

スーパーには沢山のフチャギが並んでいましたが、フチャギの側に月見団子も並んでいました。

 

 

 

中秋の名月は月がとても綺麗だそうです。

今日の沖縄は晴れたり急に大雨が降ったりと不安定な天気でした。

月を見るため外に出たのですが厚い雲に覆われ見ることが出来ませんでした。明日、お月見を楽しみたいと思います。

 

 

 

旧暦8月15日は旧ノロ殿内で15日のウートートーを行います。

 

旧ノロ殿内は今帰仁城趾の城壁の外、今帰仁城趾の敷地内にあります。

以前、友人が「今が琉球國時代ならお城の側に住んでいたんだね」と話していました。

 

確かに、旧ノロ殿内はお城と同じ敷地内です。

今が琉球ならお城の側に家があるのです。お城の側で生活するなんて想像も出来ませんね。

 

 

 

 

祭祀を執り行うノロをお城の側に住まわせていたことから、いかに祭祀を重じていたのかが分かります。

 

ノロは今で言う国家公務員です。

琉球國時代は国を挙げて祭祀を執り行っていたのです。