ノロを「宣る」で表意

民俗学でノロを「祝女」

男の巫を意味する「祝」の女という表意になっています。

ノロは本土で言う巫女よりも男性神職に近い為だと言われています。

 

 

それ以外に「宣る(のる)」とも表意されていました。

宣るとは「神様や天皇が神聖なる意向を人々に口で言ったりして表明すること」

神の言葉を喋るという意味でノロに「宣る」という漢字が使われていました。

 

 

ノロを「ヌール」や「ヌル」と発音しているのも、「宣る(のる)」からきているのかもしれません。

ノロを「宣る」と表意していた事からも、地域から霊力高き女性をノロとして任命していた事が分かります。

 

 

 

ノロは世襲制なのでノロの家系に生まれた長女。

叔母から姪へ受け継がれています。

霊格である霊威も引き継がれると考えられていました。

実際には世襲制なので霊威があるなし関係なく叔母から姪へと受け継がれ、霊力が引き継がれる事はありませんでした。

 

 

琉球王国時代は政の日取りを神様に相談して決めていたと言われていますが、ノロ制度廃止後は祭祀を執り行う事だけがノロのお役目になり霊威は必要がなくなりました。

霊力が必要な時代であったからこそ、霊力を持つ人が生まれたのだと思います。

今は霊力など必要のない時代なので、人々から霊力が失われたのかもしれません。

 

 

 

去った日曜日は「ジュウルクニチー」あの世のお正月。

素敵な出会いがありました。

 

元宮古島テレビアナウンサー、ミス沖縄、泡盛の女王として活躍した経歴を持ち、現在は「うちなーチャンネル」で琉球の歴史や観光地を動画配信。

大好きである沖縄を日本をはじめ世界の人々に知って欲しいと頑張っている。

ウチナー美人の阿波根あずささんです。

 

 

今帰仁城址の桜祭りの撮影に来た際、今帰仁城址のガイドさんにノロについて話を聞いたそうで実際に会いたいとノロ殿内に来てくれました。

ノロや琉球の祈りについて熱心に話を聞いていて、琉球を語る上で欠かす事の出来ない存在であるノロを伝えたいと動画を撮ってくれました。

 

早速「阿波根あずさのうちなーチャンネル」で動画配信しています。

良かったら見て下さいね。

 

 

他の動画もとても素晴らしい動画ばかりでした。

琉球を愛しているのが伝わってきます。