昨日は天気も良く暑いくらいの一日でした。
海岸では水遊びをしている人や泳いでいる人もいたほどです。
3月の終わり頃には各地で海開きがスタートします。
沖縄の冬はあっという間に終わってしまいます。
「ノロとユタの違い」「ノロは判断をしますか」などの質問が多く。
ノロが知られていない事や、ノロの役目を勘違いしている人が多い事に気付きました。
今まで伝えてきましたがまだまだですね。
ノロの存在を知っている人でもノロに判断してほしいと今帰仁に訪ねて来ます。沖縄はユタ文化が根強いので、ノロもユタと同じで霊力があり判断出来ると思うのでしょうね。
何度もお伝えしているのですが、ノロの役目は地域の祭祀を務める事以外ありません。
年に数十回ある地域の祭祀を御嶽や拝所で執り行うのがお役目です。
それは琉球時代から変わる事なく、今も同じです。
カミンチュも同じです。カミンチュとはノロやノロのお供の方の呼び名です。
カミンチュの役目もノロと同じで御嶽や拝所でノロと共に拝みをする事です。
ノロもカミンチュも個人の判断をする事はありません。
というより沖縄には現在、ノロやカミンチュはほとんどいません。
数少ないノロやカミンチュの皆さん、ほとんどがご高齢の方ばかりです。
久高島では島が決めたカミンチュがいると聞きました。久高島出身の若い女性だそうです。
そのカミンチュがノロに代わり島の祭祀を務めているそうです。
ノロやカミンチュとしての後継者がおらず途絶えているのが現状です。
それを知っているとノロやカミンチュが個人の判断をしていない事が分かります。
個人の判断をしている方はユタです。
ユタは霊力があり亡くなった方と交信し、あの世からのメッセージを伝えるお役目です。
ノロとユタは役目が全然違います。
ノロは琉球王国時代に王府より任命され祭祀を執り行うのが役目で、霊力ある女性を任命したと言われています。
琉球王国時代は霊力がある方を任命していたので当時は霊力がある方が務めていたのかもしれませんが、世襲制でおばから姪に継いでいく中霊力があるかないかはノロを継ぐことに関係がなくなっています。
血筋での継承であり霊力での継承ではないからです。
またノロの家系に生まれたとしても家系にノロは1人です。
ノロとして跡を継がない限りノロの家系に生まれたとしても、ノロではありません。
もちろん、私たち姉妹もノロではありません。
今の時代、新たにノロが誕生するのは難しい事だと思っています。ノロの家系であってもノロを継承し地域の祭祀を務めないとノロではないからです。
ノロやカミンチュがスピリチュアルな事を語ったり、ノロやカミンチュ批判に対して文句を言っていると言われています。
現在、沖縄にいるノロやカミンチュはご高齢でネットの世界を知りません。
ましてやスピリチュアルを語ることも、カミンチュ批判に対して文句を言うことも決してありません。
ノロ、カミンチュとして与えられたお役目をただただ全うしているだけです。
その事だけは誤解がない様にお願いしたいです。
ノロ制度も廃止になりノロとして務める必要などないはずなのに、昔から受け継いだ祈りをなくすことは出来ないと。
ノロに人生を捧げ、高齢になっても役目を投げ出す事なく果たし続けています。
それが沖縄のノロでありカミンチュです。
御嶽や拝所を守り神々様に祈りを捧げ、人生を神に仕えているのがノロ、カミンチュです。
