再生と共生」

2018.06.09

 

昨日の事です。
お二人の口を借りてある拝所に来て欲しいとのメッセージが届きました。

 

 

その拝所は位の高い神女の拝所で、母も畏れ多いと簡単に足を踏み入れる事はありません。

 

そこの拝所に来て欲しいとのメッセージでした。

 

母と共に拝所に行ったのですが、あちらこちらに紙が散乱していました。
お手紙の様でした。

 

 

 

拝所にはお線香やウチカビを始末する場所が設けられています。

その場所に沢山のお手紙が置かれていたのですが、風で飛ばされてしまったのでしょう。

 

あちらこちらにお手紙が飛び散り、雨に濡れてぐちゃぐちゃになっていました。

 

今までひっそりと静かに守られてきた拝所だったので、初めてゴミが散乱している光景に驚くと同時に悲しくなりました。

 

思う事がありお手紙を置いていったのでしょうね。

 

 

ノロ殿内にも神々様へ感謝のお手紙が届きます。

神棚より感謝の祈りを捧げ、神々様へ感謝を届けた後は、ノロ殿内でお手紙を管理しています。

 

人が管理している拝所なら問題はありませんが、御嶽は常に管理している人がいるわけではありません。

 

現世の物を御嶽に置いて帰るとそれはゴミになってしまいます。

御嶽にゴミが散乱すると神々様が悲しむだけでなく、土地も汚れてしまいます。

 

 

沖縄には数多くの御嶽があります。

そこを管轄していたノロさんは今ではほとんどいません。それなので参拝者ひとり、ひとりが御嶽を守らなければいけないと思っています。

 

 

琉球の祈りは解く祈りを重んじています。

 

神々様へ願いを聞いてもらったら、
「願いを聞いてもらいありがとうございます。おかげさまで願いは叶いました。感謝します」と願いを解くことが大事です。

 

解く祈りは浄化の祈りです。

想いを浄化するだけでなく、参拝に使用した物を片付ける事で土地の浄化にもなります。

 

琉球王国時代から受け継がれてきた祈り。

想いも浄化し、土地も綺麗に浄化する事で、神々様へと良きエネルギーが届くのではないのでしょうか。

 

 

祈りの仕方、想いは人それぞれです。

安堵できる方法が一番であり、どの祈りが良き祈り、どの祈りが悪い祈りなんてありません。

 

ただ、神様の宿る神聖な場を汚すことは、神々様が悲しむだけだと気付いて欲しいです。

 

参拝に使用したお線香やウチカビ、お供えものを責任をもって持ち帰るまでが祈りです。

 

 

これから先、御嶽を守っていくには参拝者ひとり、ひとりの力が必要です。

 

 

 

綺麗に片付け浄化した後、ふと足元をみると渦巻きが目に飛び込んできました。

 

蜘蛛の巣にグルグル渦巻き。

 

こんなにもハッキリとした渦巻き模様は初めて見ました。自然が生み出すエネルギーで描かれたのかなと思いました。

 

龍眼の木のエネルギーも右回り、左回りの渦巻きエネルギー。
エネルギーが教えてくれた事が沢山あります。

 

 

渦巻き模様を見せてくれたのは、声なき自然の訴えだったのかなと思いました。