受け継がれる祈り

月がとても綺麗でした。

金曜日は旧暦15日です。満ちていく月は美しいですね。

 

人間も心が満ちていたら美しくいられるのでしょうね。

心を満たせるよう穏やかな日々を過ごしたいものです。

 

 

1日、15日は旧暦のウートートーの日。

ノロの祭祀としても大切な日ですが、一般家庭にとっても大切にしている祈りの日です。

 

火ヌ神や、お仏壇で祈りを捧げます。

最初に火ヌ神から拝みます。火ヌ神は家の守護神のように感じている人も多いです。

神々様に祈りを通す場所だとも言われています。神々様の窓口みたいな感じです。

拝みをするときは火ヌ神に挨拶をしてから始めます。

 

お供え物も地域によって違うのでしょうか。

1日、15日は「うちゃとうー」と言ってお茶を供えます。

入れたてのお茶、お水を供えます。

「うぶく」と言って炊きたてのご飯を小さな入れ物に丸く盛りお供えします。お仏壇だけでなく、火ヌ神もうぶくをお供えしています。

うぶくは沖縄独特でしょうか。もともとは仏様を供養するための飯食物だそうです。

 

 

炊きたてのご飯を1番に供える。

神々様、ご先祖様から先にという敬う気持ちの表れだったのでしょうね。

 

 

一般家庭でも1日、15日の祈りを大切にしています。

神々様、ご先祖様を敬う気持ちと、家族を守る強い思いがあるからこそ祈りを欠かすことはないのだと思います。

旧暦の祈りが子や孫へと受け継がれているのは祈る事で安心を得られる。

神々様の存在が強く生きて行ける力になることを知っているから、後世に受け継がれているのでしょうね。