「トートーメーにウートートー」

「ウートートー」

幼い子供でも「ウートートーして」と声をかけると、両手を合わせ祈ります。

「ウートートー」の意味を理解しているのですね。

沖縄では普段から聞き慣れている言葉です。

 

 

 

 

「トートーメーにウートートーしなさい」と声を掛けます。

「お仏壇(ご先祖様)に手を合わせなさい」という意味です。

 

 

 

トートーメーは仏壇に眠るご先祖様を意味し、漢字で「尊御前」

ウートートーは漢字で「御尊い」

「最高の尊敬の念」でご先祖様に手を合わせることが

「トートーメーにウートートー」なのです。

 

 

 

 

 

先人達がご先祖様を敬い生きてきたのは、古くから受け継がれる御願行事からも伝わってきます。

ご先祖様も神様と同じ尊い存在なのです。

 

 

 

 

たった一人のご先祖様が欠けても、今の自分は存在しません。

ご先祖様を遡ると数えきれない人数になります。

何十代も前のご先祖様とは縁が遠いことをよく「血が薄くなる」と表現しますが、私は逆にご先祖様の人数が増えるごとに「血は濃くなる」と思っています。

 

 

 

たとえ、何十代前のご先祖様であっても、その人のお陰で今の自分が在る。

私という存在は全て、ご先祖様から頂いたものだから。

ご先祖様の数だけ、血は濃くなるのです。

 

 

 

 

ご先祖様がどんな存在であったのか、知る術はありませんが。

ご先祖様のお陰で今の自分が在るという事実だけは分かります。

また、ご先祖様の数だけ味方がいる事も知っています。

 

 

 

 

ご先祖様を誇りに思うと、自分の事も誇りに思えます。

何故なら、ご先祖様と繋がっているからです。

ご先祖様を誇りに思い、ご先祖様を自慢出来る自分でいましょう。

 

 

私はご先祖様の元に生まれて良かったと、心の底から思っています。