「日本の世界遺産」放送決定

一年半ほど前、NHKエンタープライズ様よりノロの取材をさせて欲しいと連絡がありました。

「日本の世界遺産」という番組で沖縄を取り上げる中でノロを紹介したいとのことでした。日本と海外で放送される予定だと話していました。

ノロを知ってもらえるチャンスならと取材を受ける事にしました。

 

 

 

撮影から一年半の月日が流れ、放送日が決まったと連絡がありました。

本来ならもっと早く放送する予定だったそうですが取材した首里城が火災にあい、その後コロナ禍となり放送が延期となってしまった様です。

 

 

 

 

NHKのBS4K『日本の世界遺産』

明日3月6日午前11時からの放送予定です。

 

 

屋久島、京都、石見銀山、沖縄の四ヶ所。

沖縄は11時45分から15分の放送予定です。

首里城をはじめ、斎場御嶽などの世界遺産と共にノロ殿内が取り上げられます。

 

 

 

 

撮影当日、今帰仁城址で祭祀を執り行うまでは晴れていたのですが、祭祀を終えると土砂降りの雨になり。

大雨の中、御嶽の紹介をしました。

今帰仁城址をあとにする頃には雨が一段と強くなり、雨が流れ落ちる階段を母を支えながら転ばない様にゆっくりゆっくりと降りたのを思い出します。

 

 

 

 

ノロの祭祀は雨であろうが風であろうが、祭祀の日を変更することは出来ません。

 

今の時代は車があるので御嶽や拝所に行くのも楽になりましたが、車のない時代のノロさんは大変だったと思います。

今帰仁城址に行く坂道も昔はアスファルトではなく石ころだらけの道でした。

御嶽も足場の悪い道のりです。

 

 

 

足場の悪いクバの御嶽の道のりを神衣装を身に纏い、足元は島ぞうりでスイスイと登るまつおばぁの姿を映像を通して目にした時、まつおばぁのノロとしての覚悟を感じました。

足の悪かったまつおばぁが何故スイスイと御嶽を登ることが出来たのか。

今帰仁城址の階段を登るとき足が軽いと話している母の言葉を聞くと、神仏様が側に寄り添い見守っているお陰だと思っています。

 

 

 

 

 

ノロ制度が廃止になっても、ノロ殿内やノロを守らなければいけない。

並大抵の覚悟でノロを受け継ぐことは出来ません。

 

 

代々ノロさんが守り抜いた祈りを歴史に埋もれさせてはいけない。

多くの方々に知ってもらえるチャンスは、天から与えられたチャンスだ思っています。

 

 

 

NHKのBS4Kの放送を見れる方は是非、明日の「日本の世界遺産」を見てくださいね。