今年の旧正月は代表で旧ノロ殿内にご挨拶に行きました。
勾玉、かんざしと共にお酒、お米、お水、三枚肉とレバーをお供えし、新年のご挨拶をしました。
「豚は鳴き声以外、全て食べれる」と言われるほど、豚肉料理はウチナーンチュに愛されています。
冠婚葬祭に欠かせない豚の三枚肉。
法事では皮側を上にして、お祝いには皮側を下にして重箱に入れます。
豚が下を向いて悲しんでいる様子から法事では皮側を上にし、豚がお腹を出して笑っている様子からお祝いでは皮側を下にして重箱に入れる。
古くから伝わる習わしです。
お供え物の豚のレバー。
沖縄の方言で肝や心を「チム」
心が美しいことを「チムジュラサ」と言います。
心清らかで美しく過ごせる一年である事を願い、チムをお供えします。
ウートートーの後、手を合わせ「ウサンデーサビラー」とお供え物を下げ、頂きます。
ウサンデーとは「おさがり物」が語源だそうです。
感謝の気持ちでお供え物を頂くことで、神仏様ご先祖様のご加護が得られると言われています。
お供え物をウサンデー(頂く)するだけで安堵が得られるのは、神仏様ご先祖様のお陰なのですね。
神仏様ご先祖様のために捧げたお供え物が、私達にご加護を与えてくれる物となる。
お供え物も天からの恵みなのですね。
人間は与えられてばかりです。
被災地の皆様、心からお見舞い申し上げます。
これ以上、地震による被害が広がりませんように。
雨による被害が出ない事を祈ります。