以前の様に自由に生活出来ないストレスは相当なものです。
それに加え感染の恐れや不安、終わりの見えない終息。
当たり前に過ごしていた日々がどれほど幸せな日々であったか改めて実感しています。
古代の人々はあらゆる困難から身を守るため、祈りの力を必要としていました。
琉球では古くから女性には霊力が宿っていると信じられ、その霊力は特に兄弟に強く作用すると考えられていました。
姉妹が兄弟を守護する「おなり神信仰」です。
姉妹が兄弟を守護する神様であると信じられ、航海や戦に行くときには兄弟の無事を祈り毛髪や手巾に霊力を込めお守りとして手渡していたそうです。
姉妹から貰ったお守りはとても心強いお守りでした。
兄弟はおなり神である姉妹が守護してくれると信じていたのです。
古代の人々は神様の力と祈りの力を深く信じていました。
何もない時代を生き抜く為には神様の力、祈りの力が必要だったのです。
祈りの力を必要とするのは後世も変わることはありませんでした。
戦争に行く息子のためにノロ殿内に参拝に訪れ、お守りとして神棚の香炉の灰を分けてもらっていました。
香炉の灰は必ず元の香炉に返さなければいけません。
灰を香炉に返すためには戦争から無事に帰ってくることが条件。
灰のお守りは家族にとっても本人にとっても、とても心強いお守りとなりました。
戦争に行くという不安は計り知れません。
送り出す家族の不安も相当なものです。
そんな時、最後に頼りにするのは祈りの力なのです。
祈りはあらゆる不安や恐れを取り除き、安堵を与えてくれる。
古代の人々が祈りの力を信じていたのは祈りに救われてきたからです。
祈りの力は計り知れません。