思いやりや優しさを

今、世の中は不安が蔓延しています。

終わりの見えない今の現状に不安を持っている人は多いと思います。

誰しも経験したことのない出来事を前に不安になるのは当然です。

 

 

 

妬みや嫉妬が度を超すと怒りに変わってしまうのと同じで、不安も度を超すと怒りに変わってしまうようです。

 

周りの人の行動に怒りを抑えられない人が増えています。

「自粛警察」「マスク警察」などの言葉が生まれるほど、一般社会の中でトラブルが起こっています。

マスク着用や自粛を促すのが度を超してしまいトラブルに発展しているようです。

 

 

 

 

怒りの根底に不安が隠れているのかもしれませんね。

不安が怒りに変わってしまったのだと思います。

 

 

 

不安や恐れが争いを生んでしまう。

これでは終わりは訪れません。

今は「正しく恐れること」「相手を思いやる心」が大事です。

 

 

 

先人達はもっと過酷な状況を乗り越えて、今の時代を築いています。

お互いを思いやる心や優しさがあったから力を合わせる事ができ、どんな困難も乗り越えられたのだと思います。

 

 

 

 

沖縄に古くから伝わる御願行事に「アブシバレー」があります。

旧暦の4月に行われる行事でアブシとは田畑の畦、バレーは払うを意。

農作物につく虫を払うことで豊作祈願をします。

 

 

芭蕉やアダンの葉で草舟を作りそこに虫と供物を入れて海に流し、ニライカナイへ送り出します。

被害をもたらす虫でさえも生きている仲間だから神様の住む楽園に送り出す。楽園に行けば人間社会に帰ってくる事はないだろうと考えられていたそうです。

先人達の深い思いが込められた御願行事です。

御願行事ひとつにしても先人達の優しさが伝わってきます。

 

 

 

 

生きている仲間全てに優しさの心を持っていた先人達。

思いやりや優しさは生きていく上で欠かせないものだと教えてくれた気がします。