沖縄の各家庭に祀られる「ヒヌカン」
カマド(火)のおかげで生きられる、カマドには神様がおられると先人達は信じていました。
琉球神道の概念「遥拝(おとほし)」
ヒヌカンは代表的な遥拝所で屋敷、土地、天、海の神々様への「ウトゥーシドクル(お通し処)」となっています。
神仏様への連絡係が火の神様です。
旧暦1日、15日の拝み行事をとても大事にしているウチナーンチュ。
ウチナーンチュにとって火の神様はとても身近な神様です。
ノロの祭祀場である御嶽や拝所も天に祈りを通す遥拝所でした。
御嶽や拝所で感謝の祈りを捧げるのが琉球の祭祀です。
神仏様の元に足を運び、直接感謝を伝えていたのですね。
現在、御嶽や拝所は気軽に足を運べる場所になっています。
パワースポットと呼ばれ、多くの方々が訪れているようです。
御嶽本来の姿を知ると、御嶽では感謝の祈りを捧げる事が望ましいと思います。
神仏様にお願い事をするなら、まずは出来る限りの事をやり尽くす事です。
やれる事は全てやりました。あとは天にお任せします。
「人事を尽くして天命を待つ」
自分に出来る限りのことをやり尽くした上での祈願は神仏様に届きます。
何故なら、志を持った意宣りだからです。
天は全てを見ています。
頑張っている人には天からの恩恵が届きます。
願いが叶うという事実が全てを物語っています。