祈りの道

3日間を通して執り行われる海神祭。

最終日の今日は集落の神アサギで航海安全を祈願し、海神祭を終えました。

 

 

海神祭2日目は今帰仁城趾の拝所で祭祀が執り行われた後、今帰仁城趾の城下にある海からニライカナイに向かい航海安全を祈願します。

今帰仁城趾で祭祀を終え、城下の海に向かう為いつもの道に向かっていると。

「この道じゃないよ」と違うルートから海に向かうようにと母が話していたので、母の言うルートで海に向かいました。

 

 

 

何故、違う道から行くように伝えたのかを尋ねると。

祭祀の際、今帰仁城趾から海まで向かうルートが決まっていると話していました。

 

 

 

 

琉球の祭祀を調査している方々も今回参加していたのですが、その方々からとても興味深い話を聞くことが出来ました。

今帰仁城趾の周辺には沢山の御嶽や拝所があります。

その拝所、拝所を結ぶように祈りの道が綺麗に通っているとのこと。また祈りの道が綺麗に通っているのは県内でも今帰仁だけだと話していました。

 

 

 

母は祖母の教え通りに決まったルートを通り拝所の移動を行なっていたのですが、それが祈りの道だったなんて驚きです。

ノロからノロへと口伝で教えを受け、受け継がれてきた琉球の祈りはとても奥深いです。

 

 

 

 

今帰仁城趾と城下の集落は風水上、優れた土地の形状だということも今回分かりました。

色々と奥深い意味が隠されているのかもしれません。