「神の島」琉球

琉球開闢の神話の中で最も有名な神話が「アマミキヨ」の伝説です。

 

ニライカナイからやってきた開闢の神様「アマミキヨ」が島々を作り、そこに1組の男女を住まわせました。

三人の男の子と二人の女の子を授かり。

長男が国王のはじめ、次男が按司のはじめ、三男が百姓のはじめ、長女が最高神官のはじめ、次女がノロのはじめとなり国が創られ。

のちに琉球國が誕生しました。

 

 

 

国をまとめる国王や按司、生きる為に必要なものを作り出す百姓はなくてはならない存在。

その中で二人の娘は神官となりました。

琉球開闢の神話の中で娘が神官のはじまりだった事から、国づくりに祈り人は欠かせない存在であったというのが伝わってきます。

 

 

 

長女が最高神官のはじまり、次女がノロのはじまり。

神官のお役目は国王のため、民のために神仏様に祈りを捧げることでした。

 

 

 

琉球の祈りは感謝の祈り。

全てがおかげさまであり生かされている事を知ると、感謝の気持ちが生まれます。

人々が助け合いながら生きていく上で忘れていけないのが「おかげさま」

琉球の人々が「おかげさまの心」感謝の気持ちを忘れる事がないよう、国づくりのはじめから神官が側に寄り添い。

感謝を表す「祈り」を捧げてきたのでしょう。

 

 

 

国づくりのはじまりから琉球國、現在の沖縄に至るまで祈りは人々と共にありました。

祈りのある所に神様は宿ります。

沖縄が「神の島」と呼ばれる所以は神様と人々が共に暮らし、そこにはいつも感謝が溢れていたからです。

 

 

 

感謝で満たされた祈りの国を琉球開闢の神様は望んでいたのでしょうね。

これからもずっと「神の島」であり「祈りの島」沖縄であり続けたいと願います。