旧暦1月16日はあの世のお正月です

あっという間に2月。

時の流れはホント早いですね。

 

2月9日は旧暦の1月16日「十六日祭(ジュウルクニチー)」

あの世のお正月です。

新正月に帰省出来なかった人も十六日祭に合わせて里帰りする程、重要な伝統行事になっています。

八重山地区の各学校は午前中で授業が終わり、子供たちの帰宅を待って一緒に墓参りに行くそうです。

清明祭同様、盛大に先祖供養を行います。

 

 

何故、あの世のお正月が行われているのか。

幾つかの由来が残されています。

 

 

 

琉球王国時代、ある家来が正月の1日から15日まで城内の諸行事を済ませ16日に故郷の両親に年頭の挨拶の為帰郷したが、両親はすでに帰らぬ人となっていた。

家来はお墓参りをし墓前で年頭の挨拶を述べたのが始まりと言われています。

 

 

 

親孝行の息子がいました。

親を亡くした息子は寂しさから1月16日の月夜にご馳走をこしらえてお墓に行き墓苑で泣いていた。そしたら亡くなった父親が現れ一緒に酒を酌み交わし肴を食べ一刻を楽しんだ。

翌日、昨夜の事は夢ではなかったかとお墓に行くと、昨夜喜んで食べた食物が墓前にこんもりと残っていた。

1月16日はあの世の人もこの世の人も一緒に通じ合える日であると息子は悟り、それから来る年来る年お重を持ってお墓参りをしたそう。

その話を伝え聞いた村の人々もそれを習い16日にお墓参りをした。

孝行息子の供養から始まって、今日の十六日祭に至っています。

 

 

 

十六日祭の由来はいくつかありますが、どの由来もご先祖様を思う気持ちで溢れています。

 

 

 

十六日祭から始まり、シーミー(清明祭)、お盆と先祖供養の行事はウチナーンチュにとって欠かす事の出来ない大事な行事です。

お墓でご先祖様とご馳走を食べ共にひと時を過ごし、子孫の元気な姿を見せる事が何よりの先祖供養です。

 

 

 

あの世に帰ったご先祖様が子孫を守護している1番身近な神様。

とても心強い存在です。

 

 

良い事があったらお仏壇にウートートー。

報告があったらウートートー。

御馳走があったらお仏壇に供えウートートー。

クリスマスケーキもお仏壇にウートートー。

 

 

 

美味しいご馳走があるとご先祖様も一緒に食べるのが当たり前。

ご先祖様はいつも共にいます。

 

 

 

日頃からご先祖様を思いウートートーしている人はとても多いです。

ご先祖様のお陰で今の自分が在るのだと感謝を忘れる事はありません。

 

 

 

先祖からの不足ごと。

拝み不足が起こる理由が分かりません。