始まりの年

明日は旧暦の1月4日。ヒヌカン迎えです。

旧暦12月24日に天に帰った火の神様がこの世に帰って来ます。

 

火の神様が天に帰っている間に香炉の灰の掃除をします。

綺麗になった香炉に火の神様をお迎えします。

 

 

 

ヒヌカンは台所に祀っています。

台所は女性の仕事場。

家を守る女性がヒヌカンも守っています。

 

 

主婦にとって台所は一日の中で1番長い時間を過ごす場所。

時には日頃の不満や愚痴をこぼしたくなる事もあると思いますが、ヒヌカンの前で愚痴をこぼしてはいけないと言われています。

何故なら、年末に火の神様が天に帰って1年の報告をするからです。

 

 

時には愚痴もこぼしたくなるでしょう。

もし愚痴をこぼしてしまっても大丈夫です。

ウガンブトゥチで火の神様が天に帰る時に「神様に良い事だけを報告して下さい」とお願いすると、火の神様は家庭に起こった良い出来事だけを天の神様に報告するそうです。

とても優しい神様ですね。

 

 

 

 

火の神様の前で愚痴をこぼしてはいけないという教えは、家を守る女性にとってとても大事な教えです。

台所は家族の為に食事を作る場所であり憩いの場。

家を守る女性は太陽であって欲しいとの先人達の思いが、ヒヌカンの教えに込められている様な気がします。

 

 

 

天に帰った火の神様は福徳を持ってお戻りになり、新たな1年家を守り家族を守護します。

ウチナーンチュにとってヒヌカンは心の拠り所です。

 

 

 

旧正月を終え火の神様をお迎えすると新たな年が始まります。

今年は子年。

令和になって初めて迎える新しい年。

十二支の始まりの子年は、新たなスタートに良い年だそうですよ。

 

 

 

やりたい事に挑戦してみるのも良いですね。

やらない後悔とやる後悔では、やらない後悔の方が大きいそうです。

後悔のない人生を送る為には、自分がやりたいと思う事は挑戦してみる事です。