祈りは永遠に生き続ける

「神人」のビデオを見た後から祈りについていろいろと考えています。

 

クバの御嶽での祭祀は大勢の人が参加していましたが、とても静寂で厳かな雰囲気でした。神々様の前に整列し手を合わせ祈る姿に「神々様のお陰様」だと心から感謝している人々の思いが伝わってきました。

 

 

沖縄の全ての御嶽は神々様が降りて来られる場所であり、ノロが祭祀を執り行う場所です。

数十年前までは県内各地で祭祀が執り行われていました。

 

 

 

御嶽に足を運んだ事がある人は分かると思いますが、御嶽や拝所に一歩足を踏み入れると空気が変わるのを感じると思います。

身体がビリビリしたり、気持ち良く感じたり、体が軽くなったりとご神気に包まれる事でとても癒されます。

 

 

 

ノロ制度が廃止になりノロが途絶えた事で御嶽から祭祀がなくなると同時に人々の足も遠のき、今では足の踏み場もない御嶽が数多くあります。

地域の方々で守り続けている御嶽はわずかで、ほとんどの御嶽が手付かずな状態になっているのが現状です。

 

 

 

御嶽や拝所から祈りはなくなってしまいましたが、御嶽や拝所は今でも変わる事なく神聖なご神気に満たされています。

それは先人達の祈りが生き続けているからではないかと思っています。

 

 

 

日本各地全ての地域で祈りは捧げられてきました。

私達は感謝に満ちた土地で生活しています。

それは先人達のお陰です。

土地が悪いとか祈りが不足しているとかそんな事はないと、先輩方の祈る姿を見て改めて確信しました。