十六日祭(ジュウルクニチー)

今日は旧暦1月16日「十六日祭」でした。

グソー(あの世)のお正月です。

 

十六日祭が盛んなのは沖縄でも宮古島や八重山地方、本島北部で、宮古島では清明祭が行われない代わり十六日祭は最も大きな行事だそうです。

 

お墓に親族が集まり重箱や果物、お菓子をお供えし先祖供養をします。

お墓でご馳走を食べるのは清明祭と同じですね。

重箱には昆布、豆腐、かまぼこ、ゴボウ、コンニャク、三枚肉、魚の天ぷら、イカの天ぷら、大根の煮付けの9品。

重箱に詰める品は家庭によって変わりますが、個数は奇数と決まっています。

偶数だと割れる=別れるで縁起が良くないと言われているからです。

 

 

豚の三枚肉の詰め方も決まりがあるのですよ。

法事の際には皮を上にして詰めます。

法事以外では皮を下にして詰めます。

豚が悲しい時はうつむくので皮が上。豚が嬉しい時はひっくり返って喜ぶので皮が下。という説もあるそうです。

先人達はお供えする品の数や向きにまでこだわるほど、神々様やご先祖様を敬っていたのですね。

 

 

夕方のニュースで十六日祭の様子が流れていました。

重箱、お餅、果物など沢山のご馳走をお墓にお供えし、ウートートーしているご家族が写っていました。

「宮古では清明祭がないので十六日祭を大切な行事としています」と話していました。

 

年配の男性の方がインタビューに答えていたのですが、聞いていてとても心が温かくなりました。

「先祖の神様に会えると思うとワクワクするよ」

ご先祖様の事を神様と呼んでいるのです。

またご先祖様に会える事をワクワクすると話していて。ご先祖様をとても大切に思っているのが伝わってきました。

 

 

 

あの世に帰ったら神様となり子孫を守っている。そう信じているので先祖事の行事を大切にしているのですね。

神様を身近に感じている。

だからこそ会える事にワクワクするし、守ってもらっている事を実感しているから常に感謝の気持ちでいっぱいなのでしょう。

 

 

ご先祖様はご家族にとってとても大切な身近な神様です。

誰の側にも常に神様が寄り添っている。

本当にそうですね。

とても心強いです。