今いる場所から感謝の祈りを

旧暦1月4日。火ヌ神様お迎えの日です。

 

旧暦12月24日に天界に帰った火ヌ神様が1月4日に各家庭のヒヌカンに帰ってきます。

火ヌ神様お迎えは地域によっても違う様で、旧暦の1月3日に行う地域もあります。

 

 

1年祈願した灰を感謝と共に掃除し、綺麗になった香炉に火ヌ神様をお迎えしました。

ヒヌカンに帰って来て下さった感謝と「今年一年宜しくお願いします」とご挨拶のウートートーをしました。

 

 

ヒヌカン信仰は沖縄独特の信仰ですが、ウチナーンチュでもヒヌカンを持っている家庭は大分少なくなっています。

昔は二世帯同居が多く代々受け継いできたヒヌカンをそのまま継承していました。今では親世帯、子世帯と別々に家庭を持つ人が多くなり、実家を出るとヒヌカンを仕立てる人が少なくなりました。

 

 

ヒヌカンは必ず持たないといけないとか。ヒヌカンを持っていないと神々様に守護してもらえないとか。

色々と心配する方がいますがヒヌカンを無理して持つ必要はないと思います。ヒヌカンがないと守護してもらえないなんて、そんな事は一切ありません。

 

 

心配事や不安な事がある時、家の中にいつでも神々様に手を合わせる場所があると安心です。

ヒヌカンが心の拠り所となっている人は多いでしょう。

 

 

心の拠り所がすぐ側にあると安心出来るという人は、ヒヌカンを持つのもいいかもしれません。

ヒヌカンを持っても1日、15日が出来ないとか、縛られることが嫌だとか。そんな人は持たなくてもいいと思います。

 

 

沖縄の古くから伝わる信仰ではありますが、それを受け継ぐかどうかは各家庭に託されています。

祈りの場が必要かどうかはその人が決める事で、ヒヌカンが有る無しに関係なくどちらであっても神々様は同じように全ての人々を守護しています。

 

 

風習でも伝統でも「こうでなければいけない」に、とらわれる必要はありません。

どうするのか決めるのは自分自身です。

無理やりだったり、嫌々だったりする方が神々様は悲しいと思います。

 

 

神々様を想い心から感謝する。

いつでも、どこでも今いる場所から出来ることです。

何事も形より、真心が大切です。

 

 

火ヌ神様もお迎えし、今年もスタートしました。

それぞれの場所で羽ばたいていきましょう。