「チルグヮーのむんならーし」というタイトルに惹かれ、読んだ一冊の本。
雑貨店を営む千鶴子さんが琉球國生まれの祖母、明治生まれの母からの教えをうちなー口で紹介しています。
チルとは鶴、グワーとは小さいという意味で、愛らしいものにつけています。
チルグヮーは千鶴子さんの愛称です。
むんとは物、ならーしとは教えです。
千鶴子さんの教えのひとつ。
「目(みー)にん見ーらん、手(てぃー)にん取(とぅ)ららん、神ぬ道んあんろー」
目には見えないし、手にも取れないけれど、神の導きゆえの引き合わせがこの世にはあるものです。
神様は目には見えないし、手で触れることも出来ないけど、神様が導いてくれたご縁がこの世にはある。
神様は本当に存在している。
私は千鶴子さんの教えを、そう解釈しました。
長年、雑貨店を営んできた千鶴子さんだからこそ、縁がいかに大事であるかを知っていたのだと思います。
人であれ、物であれ、良き引き合わせが人生を変えてくれる。
人生を変えてくれるほどの引き合わせは、神様の導きだと知っていたのですね。
とても奥深い教えです。
人はひとりで何かを成し遂げられる人はいません。
何故なら、成し遂げたい何かに関わっている人が必ず存在しているからです。
その人達なしに成功はありません。
お金を得たいと望むなら、お金を支払ってくれる人が必要です。
働いた対価、人が求める何かを提供する、自分が持っている特技を提供する。など、自分が人に与えた対価としてお金が返ってきます。
お金を支払ってくれる人なしに、お金が得られる術などありません。
何かを得たいなら、いかに縁が大事かという事です。
ご縁を引き合わせているのは神様だと言い切れるという事は、それだけ良きご縁に恵まれてきたのだと思います。
何かを成し遂げたい、夢を叶えたい、幸せな未来を築きたいと願うなら、神仏様や周りの人に応援したいと思ってもらえる様な人になることですね。
それが望みを叶える一番の近道かもしれません。