明日は旧暦8月10日。大拝み(ウフウガミ)です。
城ウイミとも言い、今帰仁城の拝みになります。
勾玉、かんざしが今帰仁城趾に上がり、ハサギ跡にて家内安全、子孫繁栄、世果報(ゆがふ)を祈願します。
ゆがふとは、世界の幸せや素晴らしい事を意味しています。
今帰仁城跡から世界の平穏無事を祈ります。
昔は県内中から門中ごとに、大拝みに参加していたそうです。
祖母の時代まではノロをはじめ、お供のカミンチュと多くの人で祭祀を行なっていましたが、ここ最近は区長とノロだけの寂しい大拝みです。
今帰仁城趾から世界へと祈りを届ける大拝み。
なぜ、今帰仁城跡から祈りを届けていたのか。
琉球國から現在まで途絶える事なく受け継がれてきたノロの祈りに、その答えが隠されている気がします。
琉球の祈りが時代を経ても変わることなく受け継がれているのは、人が生きていく上で必要だからです。
太陽が輝いていると気持ち良いと感じ。
雨が降ると恵みの雨だと感謝し。
風が吹くと心地よいと感じる。
人は自然に癒されて生きています。
自然を心地よいと感じるのは、人間の真実の心です。
祈りとは真心。
心地よいと感じる真心が、祈りとなって天に届いています。
祈りとは人間の本質だから、この世から祈りがなくなる事はないのですね。