旧暦12月24日の今日は「フトゥチウガン」でした。
「ウガンブトゥチ」とも言い、1年間の御願を解く大切な御願行事です。
ノロ殿内では旧今帰仁ノロ殿内のヒヌカンをはじめ、ノロ殿内のヒヌカン、神棚、ノロさんのお仏壇、ご先祖様のお仏壇に感謝の祈りを捧げます。
旧今帰仁ノロ殿内から拝みを始めます。
拝みを終えての帰り道、今帰仁城址から見下ろす景色は最高でした。
ウチナーンチュにとってウガンブトゥチは大切な拝み行事で、数日前からスーパーにはお供え物のお餅が並びます。
神仏様にお願い事をしたら感謝するのが礼儀。
1年間無事に過ごすことが出来たのは神仏様のおかげ。
先人達の教えは今も受け継がれています。
立てた願いは感謝で解くこと。
ノロの祭祀にも受け継がれている教えです。
夏には五穀豊穣を祈願します。
五穀豊穣を祈願(タティウガン)した翌日、豊作に感謝し願いを解きます(フトゥチウガン)
豊作を前に感謝の祈りを捧げているのは、そうなる事(豊作)をあらかじめ予定し前もって感謝しているのです。
先に喜び、先に祝う「予祝」と同じです。
「人事を尽くし天命を待つ」
田植えをしたら水をやり、害虫から稲を守り、大切に育てる。
手を尽くした後、神仏様に豊作を祈る。
人として出来る限りのことを尽くしたら、あとは静かに天の意思に任せる。
やるべき事をやり尽くしたなら、そうなる事を疑わず委ねる事が出来るのです。
琉球の祈りはとても奥深いです。