神様の土地

沖縄も昨日あたりから急に肌寒くなっています。

気温も24度ととても過ごしやすく、やっと秋らしさを感じています。

もうすぐ11月、今年も残すところあと2か月ですね。

 

 

 

今週末の旧暦9月15日はクバの御嶽の御願です。

40年ほど前のクバの御嶽での拝みの映像が見つかり、祖母が祭祀を務めている様子が収められていました。

 

 

 

クバの御嶽は琉球開闢七御嶽のひとつです。

急な山道を登った山の中腹に拝所があります。

そこはノロとカミンチュしか登ることが出来ず。他の人は下の拝所で手を合わせます。

 

 

 

手すりのロープも張られていない時代。

足元はゴム草履、神衣装の裾を持ち上げ足場の悪い道をスイスイと登っていく祖母の姿は神々しかったです。

その当時、祖母は60を過ぎています。

力強く登っていく姿は神様が力になっているとしか思えませんでした。

 

 

 

琉球國時代、240名余りのノロが存在していました。

管轄の御嶽や拝所で一年を通して祭祀を執り行っていました。

沖縄が「神の島」と呼ばれているのはノロをはじめカミンチュの祈りのお陰だと思っています。

 

 

 

 

よく土地が悪くて悪いことが起こったという話を聞きます。

どうして土地が原因だと分かるのか不思議ですが。

沖縄特有かもしれませんが悪いことが起こると「拝み不足」だとか「土地が悪い」だとか、何かしら見えない世界に原因を結びつけ見えない世界で解決策を探しています。

 

 

 

ほとんどの人は見えない世界を意識していないので、何が起こっても見えない世界に結びつける事はありません。

現実世界でしか解決できないと知っているので自ら解決策を探し、最後まで諦めずに向き合います。

 

 

 

良い出来事も悪い出来事も両方起こるのが人生です。

何が起こっても自身で解決するしかありません。

これが魂の成長です。

 

 

 

 

土地が悪いと感じたなら土地の神様に感謝の祈りを捧げて下さい。

沖縄には屋敷拝みという土地の神様に感謝をする日があります。

祈りは真心です。

土地をお借りしている事への感謝を捧げる事で、神様が屋敷を見守ってくれます。

 

 

 

 

琉球時代から今日まで祈りで満たされてきた沖縄です。

沖縄に限らず全ての土地が先人達によって祈りで満たされた、神様の土地です。

土地が悪いなどと不安になる必要はありません。