昨日は旧盆のウークイでした。
旧盆のウンケー(お迎え)の日に台風が接近し、ウークイ(お見送り)の日に台風が去って行きました。
今年のお盆はコロナ感染の影響で親族の集まりを控えた家庭が多く、また台風も重なってしまいとても寂しいお盆でした。
恒例のエイサーも取りやめる地域が多く、ウークイが終わった後に聞こえてくる太鼓や三線の賑やかな音色が聞けなかったのは残念です。
ノロ殿内では毎年お盆にエイサーの奉納があります。
集落でのエイサーは取りやめになりましたがノロ殿内でのエイサーは行われました。奉納エイサーを取りやめることは出来ないと例年より少ない人数でエイサーを踊ってくれました。
神棚、ノロのお仏壇の前での奉納エイサー。
ノロ殿内を重じている地域の方々の思いが神仏様に伝わったと思います。
来年は家族一緒にお盆が過ごせますように。
みんなの願いです。
ご先祖様をお見送りするウークイ。
地域や家庭によってウークイの時間が違います。
ご先祖様に少しでも長く家で過ごして欲しいとの思いから、夜遅くにウークイを行う家庭が多いです。
ウークイの次の日にお見送りする地域もあります。
逆に明るい時間にウークイを行う家庭もあります。
ご先祖様が迷わずあの世に帰れるように、陽がある時間にお見送りします。
早い時間のお見送りも遅い時間のお見送りも、どちらもご先祖様を思う気持ちが溢れています。
エイサーを踊るのもご先祖様を思う気持ちの表れです。
エイサーは沖縄に古くから伝わる伝統芸能のひとつで、さまざまなイベントやお祝いごとにも用いられています。
ご先祖様が寂しい思いをせず元気に帰れるようにと、みんなで踊ってお見送りしたのがエイサーの始まりだそうです。
あの世に無事に帰れることを祈願し、エイサーを踊りご先祖様を見送ったのです。
数々の先祖行事にはご先祖様を敬う気持ちが込められています。
ご先祖様を大事に思うことが、自身を大事にすることに繋がります。
自分が今在るのはご先祖様のお陰。
ご先祖様が繋いでくれた、かけがえのない存在です。