今日は盆入りですね。
地方によってお盆の期間は違うようです。沖縄では旧盆なので今年は8月末がお盆にあたります。
本土では盆入りの日を迎え火、盆明けの日を送り火。
沖縄では盆入りの日を「ウンケー」盆明けの日を「ウークイ」と言います。
迎え火とはご先祖様の霊を迎え入れる時に、外で焚く野火のことだそうです。
ご先祖様が迷わず家へ帰ってこられるように、素焼きのお皿の上でオガラを焚いて道案内をしています。
沖縄では門の前にろうそくを灯し、ご先祖様をお迎えします。
お盆の日、お仏壇には絵柄の入った提灯が一対で飾られていて、提灯の回転と共に絵柄が浮かび上がりとても綺麗だったのを思い出します。
提灯も迎え火やろうそくと同じで、ご先祖様が家に帰ってくる目印となる役目だそうです。
火や灯りはご先祖様が家に帰ってくる目印のお役目ですが、それ以外に迎え火はご先祖様の歓迎を表し、送り火は冥福と感謝を表しているそうです。
お盆にナスときゅうりに割り箸を刺して馬と牛を作りお供えする風習。
沖縄ではあまり目にしたことはありませんが、地方によってはお供えしている地域があるそうです。
沖縄ではご先祖様が使う杖代わりにサトウキビをお供えしています。
ナスときゅうりで作る馬と牛は、ご先祖様があの世とこの世を行き来する乗り物だそう。
行きは馬に乗り一刻も早く家に帰ってきてもらい、帰りは牛に乗り景色を眺めながらゆっくり帰って欲しいとの願いが込められているそうです。
行きは早く、帰りはゆっくり。
ご先祖様が少しでも長くこの世で過ごせるよう、お供え物に込められたご先祖様を思う気持ち。
家族を思う気持ちは永遠に変わることはありません。
ご先祖様の一人でも欠けたら今の自分はこの世に存在しません。
命を繋いでくれたご先祖様を偲び、感謝の思いでお盆を過ごしたいと思います。