今帰仁城址の担当者より今回に限らずこれまでも何度かお線香を燃やし煙が上がることがあったとお話がありました。
今帰仁城址は世界遺産です。
たとえ拝みであっても世界遺産という大事な場所で火を扱ってもいいのか、考えなければいけません。
拝みにお線香は必要なので難しいところだと思います。
拝所に香炉があるなら問題はないのですが、自然の中で香炉のない拝所ならお線香の扱いは特に注意が必要です。
沖縄のお線香には「ヒジュルウコー」というお線香の供え方があります。
「ヒジュルー」とは沖縄の方言で「冷たい」
「ウコー」とは「お線香」です。
ヒジュルウコーとは冷たいお線香。
火を付けずにお供えするお線香の事です。
川の拝みや自然の中での拝みはお線香に火を付けずにお供えし、拝みを終えるとお線香を持ち帰っています。
「ヒジュルウコー」というお線香の呼び名があるというのは、自然の中でお線香を燃やさないという教えがあったのだと思います。
自然を大事にすることが拝みの守るべきマナーなのです。
考えさせられるお言葉をいただきました。
礼を尽くす。
この志あってこそ祈りの場で初めて道が通じるというもの。
それなくしてはいくら場に行こうとも意味はなさない。
礼を尽くす。
それは人間の世界も神仏様の世界も同じです。
「礼に始まり、礼に終わる」
作法を守り、相手に敬意を示すこと。
大事なのは「人としてどうあるべきか」です。