「何代も前のご先祖様の名前を言ったり、歴史にも残っていない誰も知らない拝所を言い当てたり、森の奥深くで足も踏み入れられない場所にある拝所の事を知っていたり。凄い霊能者がいる」
そう聞かされてどう思いましたか。
私は「凄い人がいるんだな」と一瞬思いました。
でもたった一言で我に返りました。
「誰も知らない事は確かめようがありません」
その通りですね。
誰も行く事の出来ない場所にある拝所が、本当にあるのかどうか確かめようがありません。
何代も前のご先祖様の名前は戸籍に載っていないので確かめられません。
誰も知らないという事は、知る術がないという事。
それを知っていると話しても、真実かどうかは確かめられないのです。
霊能者について、視える聞こえるについて、見えない世界について。
確かな答えは「分からない」が正解だと教えてくれた人がいます。
見えない世界について色々訊ねても返ってくる答えは「分からない」
意見を聞いているのですが「分からない」としか答えません。
その真意は「自分は視えないし聞こえない。だから本当なのかどうか分からない。確かめようもないから分からないとしか言えない」でした。
肯定も否定もせず、分からないとしか答えない。
凄く率直な答えです。
確かめようもない答えは、答えがないのと同じです。
逆に言えばどんな答えであっても、答えになるのです。
当たり前の様でとても奥深いですね。
見えない世界は確かめる術がありません。
確かめようもない見えない世界に、一度しかない大切な人生を委ねていいものなのかどうか。
いま一度、自身で判断する事です。