月の満ち欠けに合わせた祈り

沖縄地方に台風が接近しています。

今年は台風が多く感じます。夜からスーパーに行ったのですが買い物客がとても多かったです。台風に備えての買い物だったのかな。

十分に備えて気をつけましょう。

 

沖縄は台風の通り道です。

頻繁に上陸する台風や日照りなどの厳しい自然から作物を守るために、沖縄では神々に祈る風習が根付いたと言われています。

ノロの祈りも季節に合わせた生きていくための祈りでした。

 

 

先人達は月の満ち欠けで自然の移り変わりを見極め、漁や種蒔き、収穫のタイミングを図っていました。

月の満ち欠けで時を刻む太陰暦。太陰暦だけでは四季がずれていってしまうため、約半月ごとの季節の移ろいを表す二十四節気を組み合わせた「太陰太陽暦」が旧暦です。

漁や農耕を行うにはタイミングを図れる旧暦がなくてはならないものでした。

 

 

沖縄では今でも旧暦での行事が根付いています。

ノロの祭祀は琉球王国時代から旧暦にもとづいて行われています。

漁や、作物の成長に影響する季節の節目にノロの祭祀は執り行われていたのです。

作物が実ったお陰で食べる事ができる。漁のお陰で食べる事ができる。

全てはおかげさまだと、感謝の祈りを捧げていたのですね。

 

 

旧暦にもとずく数々の祈り。

それとは別に毎月1日、15日にお仏壇にお茶湯、火ヌ神にウブク(白米を盛ったお茶碗)

をお供えして祈りを捧げています。

沖縄の各家庭で行われる祈りが旧暦1日、15日です。

沖縄では習慣になっている祈りです。

 

 

「ウートートー」と手を合わせご先祖様や火ヌ神様に感謝を伝えます。

毎日に感謝しながら今ある幸せを感じる。幸せなひと時です。

 

 

旧暦1日、15日はノロとして感謝の祈りを捧げています。

ノロの祈りも、個々の祈りも感謝の祈りです。

日々の感謝を伝えるのが旧暦1日、15日の祈りです。

日々、忙しさに追われている人にとっても1日、15日は欠かすことはありません。

 

「ありがとう」を伝えられる日が月の満ち欠けに合わせて行われているというのも神秘的であり、ご先祖様、神々様と繋がっている事を感じます。

 

 

今日は旧暦の1日です。

感謝の祈りを捧げます。