旧暦5月15日 ウマチー

今日は旧暦5月15日。

グングァチウマチーです。

ウマチーとは五穀豊穣や村の繁栄の御願行事です。ノロを中心として御嶽や拝所で祭祀が執り行われます。

 

 

 

 

昨日14日はノロ殿内から今帰仁城跡に向かい、五穀豊穣や村の繁栄を祈願しました。

今日15日は今帰仁城跡でフトゥチウガンを執り行います。

 

 

 

 

農耕が盛んだった時代のウマチーはノロや神女が馬に乗って拝所から拝所へと練り歩き、その後に続き村の人々が練り歩くのが昔ながらの光景でした。

現在はノロと区長によって祭祀を執り行い、願いを解くフトゥチウガンは村の人々も参加し共に感謝の祈りを捧げます。

 

 

昨日、公民館より「明日はウマチーの御願があります。今帰仁城跡のサカンケーにお集まりください」とアナウンスが流れていました。

御願の風習も途絶えつつある中、今でも御願の声掛けをしている集落があるというのは嬉しい限りです。

受け継ぐ地域が一ヶ所でもあれば、この先古き良き御願の風習が途絶えることはありません。

 

 

 

 

 

昨日は久しぶりに今帰仁に帰ることができました。

去った旧暦5月5日は「カーウガミ」でしたが行けなかったので、昨日ウブガーに行き手を合わせて来ました。

ウブガーとは生まれ育った場所にある飲み水として利用していた川です。

 

 

 

ウブガーのお陰で生活できた事への感謝を捧げるのがカーウガミで、村中から人々がウブガーに集まって来ます。

今帰仁を離れた人も、生まれ育ったウブガーに感謝を伝えるのが習わしです。

 

 

 

 

ウブガーで手を合わせ感謝を伝え、ウブガーの水でミジナリー(額に3回水をつける)をしてきました。

拝みの後は心も軽くなり、安堵するから不思議です。