沖縄復帰50周年を3日後に控え、情報番組や歌番組では復帰記念の特集が放送されていました。
歌番組では沖縄出身のアーティストが多数出演し、復帰に関する思いや当時の思い出を語っていました。
ドルを使っていた話や右側通行から左側通行に変更した話など、懐かしい話ばかりでした。
朝ドラ「ちむどんどん」でドルを使うシーンを見るたび、ドルを使っていた時代が本当にあったんだと。
今の時代から考えると不思議な感じです。
ドルは記憶にありませんが、道路の通行が変わった時は微かな記憶に残っています。
7月30日に変更になったことから「ななさんまる」と呼んでいたのを覚えています。
「左通行を牛に教えるのは大変じゃないか」と県外の方に聞かれたという笑い話もあったほど、沖縄は知らない異国の地だったのかもしれません。
沖縄には「世替わり」という言葉があります。
中国に朝貢した「唐の世(ゆー)」
日本に組み込まれた「大和世(ゆー)」
沖縄戦の「戦(いくさ)世」
米軍統治化の「アメリカ世(ゆー)」
沖縄であって沖縄でなかった時代。
時代に翻弄され続けてきた沖縄の歴史を表す言葉です。
昭和20年から昭和47年の沖縄本土復帰に至るまでの27年間。
アメリカ合衆国の地域として扱われていた時代の「アメリカゆー」。
アメリカゆーから沖縄になり50年もの時が経つのですね。
いくつもの世替わりを繰り返してきましたが、そんな中でも受け継がれてきた大事なものが沢山残っています。
祈りもそのひとつです。
先人達は祈りの力を知っていたから、後世に残るよう語り継いできたのですね。
これまでを語り継いでいく事も大事であり、これからに目を向けていく事も大事です。
残すべきものは皆で大事に受け継いでいけますように。