「神様にすがるのはダメな事だと言われたら、どうしたらいいのだろう」
「困った時だけ神頼みするのはどうかと思う」と神頼みに否定的な言葉が投げかけられ、そうつぶやいたのです。
「困った時の神頼み」という言葉があります。
人は弱い生き物です。
何かにすがりたいと思う気持ちは誰の中にもあると思います。
不安にかられ自分ではどうすることも出来ず苦しい状態に追い込まれると、人は神に助けを求め祈ります。
神に手を合わせることで心は落ち着きを取り戻し、問題と向きあえる力が湧いてきます。
神々様を求める背景にはその人しか分からない事情があります。
それを「困った時だけ神に頼るな」と言われたら救われる道がなくなってしまいます。
ご利益が欲しいとあらゆる場所を歩き回るのも苦しくて神にすがるのも、神々様を求める気持ちに変わりはありません。
ご利益を授けて下さる、苦しみから救って下さる。
そう信じているからこそ神々様を求めるのだと思います。
大いなる存在を確信している証拠です。
神々様を求める気持ちに良いも悪いもありません。
大切なのは神々様を求めたあと、どう生きていくのかです。
ノロ殿内に参拝に来た方々が「来てよかった、また来ます」と笑顔になって帰る後ろ姿を見ていると、神々様の偉大さを感じます。
神々様のお姿を見ることは出来なくても、皆さん神々様を感じたのでしょう。
神々様を側に感じることで、心が救われたのですね。
人は神々様を側に感じるだけで安堵に包まれます。
祈りの場が人々にとっての心の拠り所である事は間違いありません。
日頃の良き行いでご利益が得られます。
(ご利益が欲しいなら善行、人の役に立つことをすれば良いだけ。誰にでも出来ることです)
苦しい時辛い時は心を救ってくれます。
(手を合わせただけで心がすーっと楽になった経験はありませんか)
神々様を求めなくても神々様は十分に与えて下さっています。
それに気づいたら楽になりますね。