沖縄では欠かすことのできない旧暦1日、15日のウートートー。
旧暦1日、15日の日はカレンダーに色付けされ、ウチャトーと書かれています。
ウチャトーとはお供えするお茶のこと。
「今日はお茶をお供えする日ですよ」とカレンダーが教えてくれます。
カレンダーを見て「今日が1日だった」とハッとする事もたびたび。
親切なカレンダーはウチナーンチュとって、必需品です。
個人でも旧暦1日、15日のウートートーを大切にしています。
カレンダーを見てウートートーを忘れていたことに気づき、申し訳ない気持ちで罪悪感を抱くいう話をよく耳にします。
申し訳ない気持ちと忘れてしまったことの不安で、だんだんと旧暦の祈りが負担になってしまうようです。
それだけ祈りを重んじている証拠ですが、本人にとっては罪悪感と罰が当たるのではという不安が心の負担になっているのですね。
祈りを重んじる余り、祈りが負担になってしまっては意味がありません。
1日、15日を忘れてしまったら、次の日にウートートーする。
「昨日は〇〇の理由でウートートー出来なかったので、今日ウートートーさせて頂きます」と、手を合わせたら良いのです。
忘れてしまったからと言って、神仏様が怒るなんてあり得ません。
形に縛られ祈り自体が負担になるより、純粋な気持ちで祈りを捧げる方が神仏様も嬉しいと思います。
もちろん、風習や習わしは大事ですが、祈りとは形ではなく想う気持ち。
どんな想いを持って神仏様と向き合うのかだと思います。
真の祈りを知っていると、祈りに対して不安や恐れなどなくなります。
「ああでもない。これはだめ」
「こんなやり方をしたら神様に怒られるよ」と言っているのは人間であって、神仏様ではありません。
祈りとは安堵を与えてくれるものです。