琉球の祈りの概念は遥拝。
遥拝とは「遠く離れた所から神仏様をはるかに拝むこと」とあります。
祈りはどこからでも神仏様に届くのだと、琉球神道は教えています。
神仏様の宿る拝所や御嶽に足を運ぶ理由は人それぞれだと思います。
神仏様に直接お礼や感謝を伝えるために訪れている人。
神仏様にお願い事を聞いてほしいと祈願で訪れている人。
ほとんどの方がこのどちらかの理由だと思いますが、スピリチュアルがブームになってからはパワーやエネルギーが欲しいと神仏様の元に足を運ぶ人が増えました。
神仏様の元に足を運ぶなら、訪れた理由をきちんと神仏様に伝える事が大事です。
願いを叶えて欲しいならどんな理由があり願いを叶えて欲しいのか、願いが叶うことでどう変わるのかなど明確に伝える事です。
ただ、叶えてほしいというお願いでは思いは伝わりません。
神仏様に思いを伝える事で応援が得られるのだと思います。
あなたの願いが誰にとってもベストな結果に繋がるなら喜んで応援するはずです。
ノロ殿内には県内外より多くの方々が参拝に訪れています。
最近は口コミで訪れている方が増えていますが、どの様に伝わっているのかと気になる部分があります。
龍眼の木だけを見て帰る人は参拝所だと知らないのでしょう。
最近、とても不思議に思っているのがノロ殿内の敷地内のいろんな場所に行く方々です。
そこは拝所でもなく庭の一部です。
ノロ殿内でもなく龍眼の木でもなく敷地内のいろんな場所に行くというのは、そこが何かしらのパワースポットだと伝わっているのかもしれません。
訪れた方々が来て良かったと思える場所であるなら嬉しい限りですが、出来るなら琉球から続く拝所「今帰仁ノロ殿内」ときちんとした情報で伝わってくれたらと願っています。