テレビでウチナーンチュの話し方を表現する時「〇〇さ〜」と語尾に「さ〜」をつけて話しているのを聞くと違和感がありましたが。
「美味しかったさ〜」
「行きたかったさ〜」など言われてみると「さ〜」をつけて話しているなと。
「さ〜」は沖縄独特の話し方なのですね。
「なんくるないさ〜」
沖縄独特の方言にも「さ〜」が付いていますね。
「なんくるないさ〜」はウチナー方言の中で好きな言葉です。
「何とかなるさ」を意味しています。
ゆるい言葉の響きとウチナーンチュの県民性からなのか「誰かが何とかしてくれる」とか「何もしなくても何とかなるさ」と勘違いされているそうですが。
「なんくるないさ」の本来の意味はとても奥深いものです。
「真(まくとぅ)そーけー、なんくるないさ」
人として正しい行いをしていれば、いつかはきっと報われて良い日が来る
先人達の思いが込められた言葉です。
「何とかなる」という楽観的なものではないのです。
「やるだけやった後は、神仏様に委ねる」
神頼みと同じ意味にも感じます。
「やるだけやったら、後は何とかなるさ」
やるだけやった後は神仏様の領域。神仏様に委ねたのだから心配する必要はない。
「何とかなる」と心から信じていたのは、報われ良い日が来るのは神仏様のお陰だと知っていたからなのですね。
どんな問題が起こっても何とかなるのは全て神仏様のお陰なのだと、先人達の思いが込められた言葉だと感じています。
「なんくるないさ〜」と聞くだけで、何とかなる気がするから不思議。
言霊が宿った心を救ってくれるウチナー語です。