今日は旧暦9月1日
1日ウートートーの日でした。
旧暦1日、15日のヒヌカン御願。
旧暦で御願行事を行なっているのは「月」の満ち欠けを基準にしているからです。
旧暦は毎月変わらず30日なので1日が新月であり、15日が満月であるのも変わる事がありません。
1日が新月、15日は満月
昔から月に合わせ祈りを捧げていました。
沖縄では台所にヒヌカンを祀っている家庭は多く1日、15日のヒヌカン行事を大事にしています。
新月の1日は「家族が健やかに過ごせますように」と願い事をする日。
満月の15日は「お陰様で健やかに暮らしています」と感謝をする日。
昔から各家庭に祀られたヒヌカンに家族を思い祈りを捧げていました。
月の初めに家族が日々穏やかに過ごせるようにと願い、月が満ちると穏やかに過ごせた事への感謝を捧げる。
月を見ながら捧げる祈り
先人達が毎月、毎月神仏様に祈りを捧げていたのは日々の暮らしが神仏様と共にあり、平穏無事に過ごせているのも神仏様のお陰だと知っていたからでしょう。
ノロの祭祀は旧暦の15日に執り行われています。
月が満ちた15日に神仏様の元に足を運び感謝の祈りを捧げています。
神仏様の元で願いを立てる事はありません。前日の14日に今帰仁城跡に向かい願いを立て、拝所や御嶽では感謝の祈りを捧げています。
「神様の前でお願い事はしないよ、ありがとうを伝えるだけ」と母は話しています。
旧暦1日も願いを立てるのではなく、ノロとして感謝の祈りを捧げています。
神仏様は全てお見通しです。
何も言わなくても神仏様は知っています。
それでも人は祈らずにはいられません。
特に心配事があった時や不安な時は神仏様を頼りにしています。
神仏様に願う事で不安が軽減されるなら、神仏様に頼っていいと思います。
神仏様にお願い事をしてはいけないのではありません。
お願い事をしたら「ありがとう」と感謝を伝えること
感謝を忘れてはいけません。
全て「お陰様」だと気付くことで、自然に感謝の気持ちがわき起こってきます。